アメリカ赴任準備~2か月前まで にすること「これを押さえれば大丈夫!」

このころまでには夫(家族)の海外赴任の事実も、少しずつ現実のものとして受け入れられている時期です。

実際に渡米するまでにはまだ2か月間の余裕はあるものの、実際に具体的な準備にも取り掛かり始めている頃ですので、「まだ2か月ある」と思う反面、「アレもコレもやらなきゃ・・」と焦りを感じる日も増えてくるかと思います。

経験者からのアドバイスが出来るとすれば、この時期は黙々と日々出来ることを一つでもいいのでコツコツとやっていくことが大切です。

実際に渡米に向けて作業していることで、手持ちリストの☑チェックも増えていき、見た目で達成感が味わえますし、心にも余裕が出てきますよ。

自分でリストを作成するのが大変だな、と思われた方はこちらからプレゼントしています(→リスト現在準備中)。

この時期にいかに前もって準備を進めておくかで後々のスケジュールの立てやすさにつながってきますので、とにかく赴任が決まったら一日でも早く動き出しましょう。

ここではアマゾン本に記載している内容を簡略化して、出来るだけ必要なところだけ抜き取って簡潔に書いています。

もし、もっと詳しくお知りになりたい場合や、私の犯した失敗談をすっ飛ばしてもっとスムーズに準備を進めたいという方は、書籍(キンドル本)をお手に取ってお読みください。

ここからは、家族(主に夫婦)が準備することと、旦那さんが準備することとに分けて書いています。
未来の駐妻になる方は最初から、駐在員ご本人様の部分だけ読みたい場合は後半からお読みくださいね。

ジャンプできる目次

家族(夫婦)でやっておくことリスト

ここからは、夫婦どちらでも手続き可能な事についてお話していきます。後半では夫が会社などで手続きを頑張って欲しい事について話しています。旦那さんが会社を含め、渡米までにやらなくてはいけない事は山ほどありますので、「家族でしておくべきこと」のリストの部分で妻側が出来る限りカバーしてあげられると良いですよね。でもお互い時間のない中で出来ることは限られています。まずは「必ずやらなくてはいけないこと」から手を付けて順番に、そして確実に潰していくようにしましょう。

情報収集関連

住む場所を絞りつつ情報収集

これから少なくとも数年は住むつもりの場所を適当には決められませんよね。もしかしたらお家決定までにあまり時間がかけられないかもしれませんが、やはり最低限の見るべきポイントを押さえておきたいものです。

出版本シリーズ第一をご覧いただけるとお家選びのコツや注意したい点についてまとめていますので、是非そちらを参照いただきたく思います。そちらの本を参考にお家をどの場所にするのか、レンタルにするのか、戸建てにするのか等更に細かい条件に絞って見ていく時期となります。

また、もうこの時期にはアパートの契約をする人も出てきます。多くの場合は現地の会社の人事がこれら身の回りのお世話をしてくれるかと思いますが、私の知り合いには自分たちで住宅サイトを調べて間取りを見てほぼ決めたという人たちもいました。また、事前に住宅サイトで目星をいくつかつけておき、旦那さんが短期出張という形で事前にアメリカに訪れた際についでに住宅も下見しておくというケースも多いです。インターネットの情報だけではなく実際に目で状態を確認できるという点では実際に現地に(短時間でも)訪れることを強くお勧めします。

実際に家を見学することで得られるメリットは他にもあります。近所の人たちの様子が分かります。外見からどのような暮らしぶりなのか、顔を見た際に挨拶してくれるようなフレンドリーさはあるのか、ゴミ捨て場は24時間利用可能か、共用スペースには何があるのか、プールなどの設備は使えるのか、それに管理人さんとはこれから先長く付き合うことになるため、感じの良い人であるか、こちらのリクエストや質問には真摯にスピード感をもって対応してくれるか、等の細かな情報を実際に肌で感じることもできます。また、インターネットには載っていませんが、近所の人たちがどんな家に住んでいるか、庭の状態はどうか、駐車場にはどんな車が停まっているのかを見て感じることが出来ます。これによって言い方は悪いですが、ご近所さんが裕福層かそうでないかを知ることが出来ます。

このご近所さんの様子を観察することはとても大事なことです。なぜなら、お金持ちの地域は必然的に治安がいいからです。お金持ちはお金を払ってわざわざ税金が高い土地に引っ越してきます。なぜならこうした地域はスーパーもハイソ系のスーパーが多いし、教育水準も高く、同じような境遇の人たちが多く暮らすことになるので、自然とお金持ちの地域にはどんどんお金持ちが集まってくるようになるのです。アメリカで暮らす時は「安全はお金で買う」のが常識です。

こうした引っ越しに関する色々な知識についてはその人それぞれで千差万別ですので一概にこれが良い、と言い切れませんので、全体に関する情報以外で個別にご相談されたい方は個別にお問合せください。

現地の医療情報を調べる

慣れない土地で新しく生活を始めると本当に色々なことが次々に起こります。そしてそれは自分の体も例外ではありません。私は以前述べた通り、アメリカに渡ってすぐに食生活の変化からお腹の激痛に襲われて救急診療に駆け込むという経験をしました。私も主人もアメリカで生活経験があり、特に主人は大学時代バイオ(理系の生物)メジャーでしたから体に関する英語にも慣れていましたし就職したこともあったため、先生の説明に出てくる体の部位や症状の名前が何となくわかっていました。ですから病院でもさほど困るという事はありませんでした。

しかし言葉に自信がある方を除いて、多くの場合は病院に行くのがまずハードルが高いと感じられるでしょう。しかも自分の健康や病気に関わる内容の為、適当に聞き流していい内容ではない場合が多いですよね。そのため病院に行かれる際は通訳さんを頼んで一緒に来てもらうという方もいらっしゃるほどです。現地で急病になったり、けがのトラブルに見舞われた際に慌ててパニックにならないように、出来る限り準備して安心を手に入れておく必要があります。

まずアメリカの会社に、自分たちの入る保険についての説明を受けましょう。また担当者におススメのかかりつけ医を紹介してもらえるか聞いてみましょう。アメリカの病院は近所にあるからと言って、勝手にいつでも行っていいわけではありません。必ず現地では「かかりつけ医」の登録をし、病気でない時に健康診断を受けたりして、普段から自分の担当の医者に診てもらっておく必要があります。小児科でも同じです。予防接種のスケジュールなどもすべてかかりつけ医で管理していますし、処方箋をもらう薬局も登録制となっています。ですから人気の病院は新規で患者をとっていない場合もあり、希望する病院に見てもらえない場合もあります。逆に、お医者様との相性が悪いなぁと感じればいつでもかかりつけ医を変えることもできます。そういう意味ではお医者様は患者に対して気も遣いますし、出来るだけずっとかかりつけ医として患者を囲いたいという気持ちがあるため、とても愛想が良くてフランクな話口でお喋りしてくれる場合が多いです。

アメリカでは会社が入っている保険によって、どこまで(何パーセント)診察がカバーされるか、また、どこからは自費かという決まりがはっきりと決まっています。良い保険に入れば入るほど、病気になったときに私たちが窓口でお医者さんに払うお金は少なくて済みます。しかし良い保険程保険料は高く、こればかりは赴任先の会社の決まりに従うほかありません。

また、歯科診療や眼科の診療は別の保険となっていますので、自分で保険に入るのか、入らないのか決める必要があります。そのため保険に入る際はどのグレードの保険に入るのかを自分で決める必要があります。私たちは眼科の保険には入っていませんでしたが、もともと歯が弱かった私のために歯の保険にはきちんと加入していました。お陰で本当に、何度も助かりました。生活していると銀歯が取れたり歯茎が腫れたりといった話は本当によく聞きます。これはご自身の健康状態にもよりますが、アメリカの食生活やストレスのかかる生活のせいで歯のトラブルに見舞われる駐在員の話も良く聞きました。とにかく歯の治療はお金がかかるので、歯の治療のためだけに一時帰国する人もいるほどです。出来る限り日本で治療を済ませて出国されることをお勧めしますが、限界がありますので、一度どんな医療保険を会社が準備してくれるのか、また、どんなオプションがあるのかを確認されるとよいでしょう。不安な方は個別相談にて承りますね。

取扱禁止品の確認

例えばお薬等は大抵のもの(同じような種類のもの)はアメリカでも手に入りますが、やはりいつも使っているお薬なんかは常備していると安心なので日本から持ち込みたいと思われますよね? 

もちろん日本からお薬などを持っていくことは出来ますが、量や種類に気を付けなければなりません。いくら風邪をひきやすいからと、風邪薬を何十箱も日本で購入しておいてアメリカに送るという事は出来ません。そもそも薬などは送ることが出来る種類と量が決められているからです。私たちの時は普通に家庭で一年くらいで消費してしまうよう位の量は送っても大丈夫と言われました。特にお子さんがいらっしゃる場合などはやはり安心ですので沢山薬を送っておきたいという気持ちになりますが、特別なお薬で無ければアメリカで購入して使う方が後々自分たちが楽です。意外と日本では手に入らないようないいお薬も売っていますよ。詳しくは個別にご相談ください。

他に取扱禁止で注意したいものとして、バッテリーなどの電池、ガスの入ったスプレー缶、マニキュア類、コンタクトの洗浄液等がありますが、詳しくは私たちが利用させていただいた日通さんのHPを参考にどうぞ。

持ち込み禁止品についてはリストを会社や会社指定のリロケーション会社から頂けると思いますので、そちらを必ず確認してくださいね。

日本から海外へ送るお荷物について|【日通の海外引越】海外赴任、留学のお引越しは日本通運

海外生活の充実サポートなら日本通運。全世…

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手続き関連

車の処分

現在車をお持ちの場合、以下の4つの対応が考えられます。

 ①売却する

 ②日本で保管しておく

 ③誰かに譲る

 ④アメリカに持ち込む

私のアメリカ駐在時の同僚は、日本からアメリカに引っ越す際、車は処分せずに持ち家とともにご家族に管理をお願いされました。ご主人はこだわりのお車をお持ちだったので、赴任に伴ってその車を処分出来なかったそうです。ただ、このケースのように車をどこかに置かれたまま赴任される場合、ご家族等が定期的にエンジンをかけたりメンテナンスをする必要が出てきます。更には帰国後のメンテナンスに思わぬ費用が発生する場合もありますので、ご自身の状況と合わせてご検討ください。

特に自分の車を保有しておかなくてもいい場合、多くは車を処分してからアメリカに行かれることになります。我が家でも車を購入して2年もたたないうちに海外赴任となりました。家族も離れて暮らしていましたので、車の扱いは「処分=販売」の一択でした。

車を販売される場合は、まず下見で見積もりを取るのは勿論の事、販売の日付が大切となります。海外赴任の前に買い物に行ったり病院に通ったりするため、案外車を使って出かける頻度は高いです。ですから引っ越しの日付と合わせて実際に車を手放す日を決める必要が出てきます。今では海外赴任者が増えてきている実情を踏まえ、海外渡航者向けの買取サービスを実施している会社もありますので、ご自身で都合のよい買取店をえらびましょう。

今はシェアカーが拡大していますので、早めに車を処分してあとは必要な時にレンタカーするという手もありますので、気持ちと身の回りを整理しておきたいという方は早めに売却をご検討されても良いかもしれません。

「車屋さんで見積もりを取ったら意外と思ったほど金額が行かなかった・・・。」という場合は思い切って知人や友人に譲るという方法もあります。譲渡の場合は車の名義変更の手続きが必要ですのでお互い印鑑証明や車庫証明等の書類をそろえる必要があります。知り合いに譲る場合、手続きもなんとなくであやふやなままでアメリカに出発してしまうと、あとから思わぬトラブルになりかねません。そんなことで交友関係にひびが入ってはいけませんので、必ず手続き関係はきれいに済ませてから譲渡するようにしましょう。

中には愛車を手放すのが忍びなく、赴任先に持っていきたいと思われる方がいらっしゃるかと思います。その場合は自分で手続等してアメリカまで送ることになりますが、正直お勧めしません。赴任までの限られた時間を、車の搬送用書類作成等に割いている余裕がないからです。それでもあきらめきれない方は、ご自身が利用される引っ越し業者に問い合わせてみましょう。費用や方法等教えてくれるかと思います。

車の保険・名義

車の保険は一旦解約することとなりますが、保険を中断する際に「中断証明書」というものを保険会社に発行してもらいましょう。これは帰国後に車を購入したとき再度その中断前の等級を維持したまま保険に入ることが出来るようになるものなので、大切に保管しておきましょう。この中断証明書の有効期限や利用条件等ありますので、日本に帰国した際に改めてよく確認しましょう。

日本のお家関連

大きめの家具の処分を考えておく

海外引っ越しの業者が決まったら、見積もりを取ります。見積もりを取ると、船便と航空便でそれぞれどれくらいの容量(段ボール箱で何箱分)アメリカに運んでくれるのかが決まります。引っ越し業者のパッケージや、自分の会社の予算によって運んでくれる段ボールの数は変わりますので、まずは段ボールで何箱くらい送付可能かを把握したのち、そこに収まりきらないものは日本で処分していかなければなりません。

特に家具の中でも嵩張るタンスや食器棚等は「どうしてもこだわりがあってそれでなくては困る」という場合以外は日本で処分、もしくは保存先を決めておくのが賢明です。タンスなどを持っていく場合は、その容量が段ボール箱で何箱分か計算され、送付できる荷物分から差し引かれることとなります。当然それだけ送れる荷物が減ってしまうことになるからです。どうしてもこだわりの家具である場合は、親族の家に運んで保管してもらうという手もあります。もしくは赴任中だけトランクルームを借りるという選択肢もあります。今ではごみの処分にもお金を払わなければいけませんので、もし日本で家具を処分する場合は、リサイクルショップに引き取ってもらうといいでしょう。ただし引取りの日程を調整する際は余裕をもって問合わせる必要があるため、早めに動き出した方が賢明です。

因みに、私たちが引っ越すときは以下の3種類がありました。

 ①アメリカに送る荷物(航空便)

 ②アメリカに送る荷物(船便)

 ③日本国内に送る荷物

私たちの場合はラッキーなことに家に親族が住んでくれることになったため、大きなタンスや食器棚・電化製品何度もそのまま置いておくことが出来ました。ですから家具を売却したり処分したりする手間がかかりませんでした。

ご家庭でそれぞれ事情が違いますので、まずは持っていく家具・置いておく家具(トランクルームや親族の家)・処分する家具といったように大まかに分けて置きましょう。

住宅退去の連絡・退去日の決定

我が家の場合は前述の通り、私たちの引っ越し後に親族が住んでくれることになっていたため、家の処分や家電の処分などをする必要がありませんでした。しかし多くの場合は家を退去する日を決め、それまでに航空便&船便の荷物の発送が済んでいなければなりません。アパートやマンションの契約書をご自身で確認され、いつ退去すべきか、管理人への報告は何か月/何日前までに済ますべきなのかをもう一度チェックしておきましょう。契約上1日でも退去報告を過ぎれば、実際にアメリカに引っ越した後で(自分たちは住んでいなくても)余分に1か月分の家賃を支払う必要が出てきます。家賃を無駄に支払うことがないように、また渡米後の事務手続きのトラブルを出来る限り避けるためにも早めの確認をお忘れなく。

医療関連

家庭の常備薬をチェック

買い物が増えるこの時期ですが、家にある常備薬の点検も忘れずに行いましょう。もしかかりつけ医がある場合は海外に暫く渡航する旨を伝えると、少し余分にお薬を出してくれる所もあります。私の場合は、幸い自分や夫は健康だったのでかかりつけ医はありませんでしたが、子供についての薬はアメリカで何を買ったらよいのか迷わないで良いように、かかりつけ医に行って当座の薬を出してもらえるようにお願いしました。塗り薬やちょっとした風邪薬などを出してもらえたのを覚えています。あとは子供の飲める「アンパンマンの風邪薬」を持って言った記憶があります。

ただ、アメリカでの生活に慣れてくると現地で調達した方がはるかに手軽で効きの良い薬がありますので、むしろ現地のものを好んで飲んでいました。お薬事情はOTCや処方箋等ありますので行ってみないとわからない部分が多いため、実際にご自身の状況に合わせてご質問等いただければお応えできる範囲でおこたえさせていただきます。

子ども関連

子どもの学校・幼稚園を決める

アメリカも私立の学校に通わない限り、日本のように住んでいる場所によって通う学校が決まる「学校区制」です。そのため、お子さんが通う学校は自分たちがどこに住んでいるかによって決まります。この理由から、事前に通う学校を決める際には自分たちがどのエリアに住むかがとても大事な要因となってきます。

既に赴任先に情報を少しずつ調べてきていると思いますので、「ここら辺が候補かな」というエリアが決まったら必ずお子さんの通う学校について事前に調べてください。今ではインターネットの普及により、とくにアメリカでは対外的に情報を発信することに熱心で、必ず学校のホームページで学校の特色やイベント時の写真など色々なことを発信してくれています。また、実際にその学校に通うと、保護者用のパスワードが渡されて、子どもたちの顔が写った写真などもホームページ上で見ることが出来るようになります。ついでに言うと、宿題や行事の連絡もアプリ上で確認したりします。もし英語が不安でホームページを確認したりすることに抵抗がある場合でも、下記のサイトなどを参考に何とか頑張って情報を仕入れてみてください。

また、大学生のお子さんがいらっしゃる場合は各大学の教授がどのような授業を行っているか、またその評価などを生徒自身がしているサイトもあります。ご興味がある方はお問合せください。

GREAT! Schools.org

K-12 school quality information and parenting resources

We’re an independent nonprofit that provides parenting resources and in-depth school quality information families can use to choose the right school and support…

www.greatschools.org

日本人学校へ連絡する

あなたがお子さん連れでのアメリカ赴任の場合、現地にある「日本人学校」というものに通うことが出来ます。アメリカに赴任されると学齢児の場合は必然的に平日は現地の学校に通うこととなりますが、赴任が1,2年と比較的短い場合や帰国後に受験を控えている場合等はアメリカにある日本人向けの学校を選択されるケースもあります。または土日のどちらか(多くは土日)で開校している補習校と呼ばれる土曜日学校に通う事も出来ますが、赴任される地域によって規模も生徒数もばらつきがあります。

日本の小・中学生と同等の教育レベルを確保するという目的で設置されていて、キチンと文部科学大臣が認定する学校となっています。そのため使用する教科書は日本で使われているものと同じで、日本の検定を受けた教科書を使用しています。現地の日本人会(という集まりがあります)が運営しているため、日本人学校に入ると何かと役員を任されたり行事に参加したりと時間を割いてお付き合いしていく覚悟が必要です。

土曜日学校に通っていた駐在員のお仲間にお話を聞いたところ、土曜日学校の生徒には私たちの様な日本からの赴任&駐在員の子供、現地の日本人夫婦の子供の他にも現地で国際結婚をされたご家族の子供がいます。

私たちは子供がまだ小さく、日本人学校へ通うことはありませんでしたが、学令児をお持ちの方がいらっしゃったら是非お伝えしたいお話がありますので、遠慮なくご連絡いただけるとお役に立てる内容をお話出来るかと思います(色々と細かかったりダークな部分もあって本書には書けませんので、申し訳ありません(-_-;))

日本人学校へ通うメリットとしては、やはり沢山の日本人コミュニティメンバーと手っ取り早く知り合えることです。困ったときに相談する人が近くにいるという事はとても心強い事です。また、精神的な安心だけではなく、お子さまが日本に帰国された際に学校へスムーズに馴染むことが出来ます。アメリカの学校はご存じの通り9月が新学期の始まりとなりますので、下手をすると学年を一つ落としての編入となる事も考えられますが、日本人学校に通っていれば文科省後任のシステムなのでその心配がありません。毎週末学校に通う事、現地校との両立等との天秤となりますが、良く考えて家族で意見を決めることをお勧めします。

教科書の準備

上記の日本人学校へ通うと決めた場合は、日本でまず教科書の手配をする必要があります。なぜなら、日本人学校では新入生の教科書は手配されないことがほとんどだからです。現地に飛んでからあまりの分があればもしかしたら入手できるかもしれませんが、そんな一か八かの掛けはしたくないですよね(-_-;) そこで、日本人学校へ通うと決めたらまずは下記のサイトから問い合わせをしてみましょう。現地で使う教科書について教えていただけます。

日本の教科書の無償配付 | 海外子女教育振興財団コーポレートサイト

日本の教科書の無償配付 のページです。

www.joes.or.jp

日本にいる親族関連

連絡先リスト作成(家族・親戚・友達)

これは自分たちが赴任先に持っていくものとして作成するのはもちろんの事、そのほかにも近しい親族や必要な方にお渡ししていざという時に自分たちに代わって日本から連絡を取ってもらう時に備えておくためにも必要です。

今の時代メールやラインなどのアプリを使えば実際に国際電話を掛けたりすることも殆どないかもしれません。でもやはり住所録って必要です。私たちが「連絡リストを作っておいてよかった」と思ったのは、年末に送っていたクリスマスカードの宛先をキチンと把握できたことでした。アメリカにいても日本のように新年のご挨拶を送られる方はいらっしゃいますが、それがほとんどクリスマスカードに置き換わると思っていただいて大丈夫です。また、慶事や弔事の際にも急にアメリカから日本に電報を送ったりお悔やみの言葉をお送りしたりすることもあります。会社関係の方なら同僚や同期に頼んで何とかなるかもしれませんが、それ以外では自分たちが赴任中でもきちんとご連絡が取れるように連絡先一覧を作成しておくと安心です。

また、いつ何時どんな手紙が届くかわかりません。転送届先を実家に登録される方は多いかと思いますが、実家に転送された手紙がいったい誰から来たのかを親に把握してもらうためにもこの連絡先一覧が必要です。出来ればお友達の連絡先もリストにして渡しておくとよいでしょう。

また、忘れがちなのが、普段通っている病院の一覧も一緒にリストに付け足しておくとよいでしょう。これは後になってから万が一病院からカルテなどを送ってもらう必要が出てきた際に連絡を取ることが出てきます。そうならないように準備することが一番大切ですが、自分の親族が日本で色々な手続き等をスムーズに進めてもらうためにも出来るだけ病院や通っていた学校なども連絡先に加えておくとよいでしょう。

出発まで時間がある今の期間中に連絡先を準備しておくと安心ですね。

挨拶状の手配

私たち家族は「忙しい」という理由に甘えて発送せずにアメリカに赴任しましたが、大切なお友達やお仕事上お付き合いがある方に対しては、ご挨拶状をお送りしても良いですよね。より丁寧な印象を相手に与えることが出来ます。勿論今時代はメールで海外赴任が決まった旨をご報告して済ますこともできますし、より丁寧にしたければ手書きでお手紙やハガキを書かれてもよいと思います。ご挨拶状には、以下の内容を書かれるといいですね。

【海外赴任のご挨拶】

 ①海外赴任が決まった旨

 ②出発の日程

 ③どれくらいの任期予定か

 ④(仕事の相手なら)後任は誰か

 ⑤新しい住所や連絡先

特にお送りする相手が仕事上での付き合いの場合、担当者であるあなたが海外に行ってしまうということは取引上マイナスにしかなりません。相手によっては急な担当者変更に対して不安感さえ抱くかもしれません。ですから、社内では引継ぎをしっかりと行っていることをお伝えして安心していただくとよいでしょう。後任は○○さんで、引継ぎをしっかりと行う旨、必要であれば後日ご挨拶に伺う旨をキチンと説明して相手に納得していただくと、その後の取引がスムーズにすすむだけではなく、あなた個人の信用も得られ、帰国後に再びお付き合いすることがあってもスムーズに話が進むことでしょう。

また、ご挨拶状の送付先がお友達などの場合は今後年賀状やクリスマスカードをやり取りすることも想定されますので、新しい住所をお知らせしてもいいかもしれません。今時はラインやメッセンジャーでメッセージのやり取りができますので、そちらで挨拶を済ませてしまうというのも手でしょう。

挨拶状は必ず送らなければならないものでもありませんし、最悪の場合アメリカに到着してからメール等でお送りするケースもあるでしょう。忙しい赴任準備中、優先準備をキチンと付けて、そもそもやるべきかどうか判断しましょう。

その他

買い物リスト作成

アメリカでもたまには日本の食材を食べたいし、やはり日本からいつも使っているこだわりの品を持っていきたいですよね!「化粧品はこれって決めてる!」とか、「薬は絶対これが安心」など、自分がこだわっている品物がある場合は勿論の事、普段はそれ程気にしていないものですらこれから気軽に購入できないと思うと欲しくなるもの。海外赴任が決まったら必ず買い物リストを作成することを強く(本当に強く)お勧めします

。赴任前の準備中に買い物リストは雪だるま式に膨らんでいきます。しかも色々と準備することが多く、引っ越しの日&出発の日が近づくにつれて予定も詰まってきますので、普段の買い物に行った時にさっと必要なものをついでに購入できるように、買い忘れ防止のためのリストは必須です。忙しい時期となりますのでネットショッピングもうまく組み合わせて使いながら、お引っ越しの日までに必要な荷物をそろえるようにしましょう。ちなみに私が持っていったほうが良かったと思ったのは、「下着」です。下ネタチックになって申し訳ないのですが大事な事なのであえて書かせていただきますが、向こうではむっちゃ紐の細い下着とかTバックとか、そんなのは幾らでもみつかるのですが、いわゆるまた上の深い「おばちゃんパンツ」的な下着って見つけるのに一苦労でした。しかもアメリカサイズなので、購入してみてもやはり「しっくりこない・・・」ってなりがち。へんなセクシーランジェリーを購入しては毎回後悔していました(笑)。今となっては笑い話ですが、当時は真剣に「もっとしまむらで下着飼ってこればよかった!」って思っていましたよ。こんな恥ずかしい話でも、どなたかの参考になれば嬉しく思います。

アメリカにもっていく荷物の仕分け・梱包

上記で説明した通り、我が家は引っ越しの荷物を3つの種類(船・空・国内)に分けて配送することが可能でした。更に詳しく説明すれば、我が家はそのまま自宅に置いておく家具もあったので4種類でしたが。引っ越し業者は会社指定の所でしたので、赴任が決まった当初からどのような荷物をどれくらい持っていくのかが決まっていました。まず最初に引っ越し業者から言われたのは、「航空便と船便がわかるように『しるし』をつけておいてください」という事でした。そこで私たちは和紙テープ(マスキングテープ)を家具にペタペタ貼って、家具や大きめの荷物に【Ship/Air】の印を付けることにしました。この印付けが当日の引っ越しの際とても便利な目印になりました。また、大きめの荷物から行先(処分先)を決めておき、しるしを付けることで見た目にも「これは行先が決まているからOK」と、気持ち的に安心出来るようになりました。マスキングテープなどは百均にも売っていますし手軽に手に入りますので、是非マスキングテープでのラベル張り(印付け)をおススメ致します。

また、アメリカにもっていく荷物の中で、確実に持っていくと決まっているものはどんどん箱詰めしていきましょう。引っ越し業者にお任せできる場合も、もし自分に余裕があるようでしたら自分でパッキングすることをお勧めします。これは、アメリカで荷ほどきをする際の手間が省けるためです。

私たちはほとんどのものを引っ越しの当日、業者さんが箱に詰めてパッキングをしてくれました。私たちがやった作業というのは、段ボールの封をする前に中身をチェックしてその箱には何が入っているかを書き出すという作業でした。ただ、この作業がとてつもなく忙しい!!!実際に詰める作業をやらず、中身の書き出しをしているだけなのに、どんどん追われる当日の作業と書類の山・・・。荷物を詰められた箱が部屋に溜まっていき、私たちの書き出し作業を待っているという状態で、ちゃんとどの箱に何が入っているのかを把握しながら荷だしするのは困難を極めます。いくら紙に書き出したとしても、アメリカで荷物を受け取ったときには、「○○の荷物ってどこの箱に入れたっけ?」っていう状態に必ず陥ります。必ずです!でも、自分で箱詰めした分は案外記憶に残っていて、「あれは確かキッチンツールの中にいれたよねー」って思い出せるものなんです。

これはアメリカから日本に帰国する際の引っ越しの際も全く同じことが言えますが、やはり自分で事前に準備できるものについては早めに取り掛かっておく方が無難で、あとからの手間も省けます。

この作業をするには事前に段ボールを手に入れておく必要がありますので、引っ越し業者が決まったらあらかじめ手元に段ボールを送ってくれるように手配するのを忘れずに。ちなみに日通さんは電話1つで段ボール箱とガムテープをもってきてくれましたよ。

船便の準備・発送

「3か月前に準備する事」の本の中でも少し記述しましたが、船便の準備は一気に進められるものではありません。まず今使っているものを分類・整理するところから始まります。ご利用になる引っ越し業者との契約によるのですが、私たちは引っ越しに伴う荷物の発送には「航空便、船便、日本国内への配送」この3種類がありました。多くの場合は「日本国内への配送」は契約に含まれておらずご自身でヤマト便等を手配することとなりますので、基本的にアメリカへの引っ越しの際は「航空便と船便の2つの分類」となると思います。そのうちの船便についてここで説明します。

アメリカに送る荷物の中で圧倒的に多いのがこの船便での発送となります。名前からもわかる通り、日本から船でアメリカの海岸に着け通関を経て、アメリカ国内では大型のトラックにて運ばれます。ですから日本から発送した船便は最終的にお家の玄関先にトラックで運び込まれることになります。

誰しもが気になるのがいつアメリカに届くかですよね。私たちの場合、引っ越し業者さんから「2~3か月位かかります」と言われていました。実際は2か月+10日ほどで届きました。始めは3か月くらいかかるんだろうなぁと、もう少し長い期間荷物が届かないと覚悟していたので、「意外と早く着いた」というのが我が家の感想でした。

船便で気を付けなければいけないのが、日数がかかるという事、そしてコンテナ内の環境は劣悪だという事です。中には船で輸送する間に電化製品が壊れてしまう事もあります。海の上を長い間揺られて運ばれるわけですので、発送したときのままというわけには行きませんので、たとえ壊れてしまったものがあっても諦められる物を送るべきです。また、もし発送中の事故や何らかの原因により品物が壊れてしまった場合は保険がききますので、アメリカ国内で荷物を受け取って破損に気づいた段階ですぐに引っ越し会社に連絡をいれましょう。我が家のケースでは「壊れていたので保険請求を行った」というものはありませんでしたので、あなたのお引越しも同じように何事もなく無事に完了すると良いなぁと思います。

また、私たちは引っ越し業者さんが殆どのものをパッキングしてくださったので、本当に厳重すぎる程にラッピングが施されていました。箱の開封作業時とてつもない包み紙のゴミの山となり、驚いたのを覚えています。ご自身で梱包される場合は、特に割れ物や電化製品の取り扱いにはご注意くださいね

因みにですが、これは引っ越し業者さんから聞いた話ですが、船便で送る荷物は1つのパレットにかためて乗せられて、一つの塊として船に乗せられるそうです。なので、出来る限り同じ形の段ボール箱で荷物を作る方が荷崩れなどしないので壊れ物や紛失などの事故が少なくなるそうです。事前に少しでもパッキングを進めておきたい方は、できるだけスーパー等でもらってきた空き箱に詰めるのではなく、引っ越し会社さんから送られてくる梱包資材を使うのがよさそうですよ。私たちは日通さんでしたが、事前にお願いすると段ボール箱やテープなどの梱包資材も一緒に送ってくれたので助かりました。

また、ここでは余談になりますが、我が家はアメリカに発つ3日前を船便と航空便発送の日に設定しました。事前に話し合って引っ越し業者との間で荷物発送の日にちを決めておくのですが、私たちは以下の事を考慮してこの日にちでの引っ越しを決めました。

 ①持ち家を直前まで使えた事

 ②引っ越し後は親せきが住む予定だったので家電一式が使えた事

 ③引っ越し業者が帰った後の家の片付けに余裕が一日欲しかった事

 ④航空便だけ別日にするほど緊急に要る荷物はなかった事

 ⑤フライト前日は空港に泊まる予定としていた事

ご参考までに。

英語学習

アメリア赴任が決まったら、もしかしたらここが一番気がかりで、そしていつまでも気がかりな点かもしれません。言わずもがな、アメリカで生活する上で英語の使用は避けて通れません。英語は話せれば話せるほど生活を有利に、そして楽しく送れることは間違いありません。

私がアメリカ駐在中に見た中で言えるのは、「英語を話せなくても生活はできる」という事。別に英語が流暢でなくても、”Hello!”と”Thank you!”が言えれば、本当に生活できてしまいます。買い物に行っても別に誰とも話さずとも用件を済ませて帰ってくることが出来ます。スポーツジムに行っても自分のIDカードさえあれば中に入れてもらえるし、運動してシャワー浴びてさっぱりして帰ってこられます。幼稚園でも入り口で子供とバイバイ(日本語)して、お迎えの時間になったら出口で待っていれば子供が自分を見つけてくれるので何も問題ありません。

ただし、生活の豊かさレベルで言ったら英語が話せない生活はきっと10段階のうち4か5位なんだろうと思います。つまりは「良くもなく、悪くもなく」。なんとなく生活はやり過ごせるレベルです。しかし、想像してみてください。あなたは買い物に行った時自分の探しているものを見つけられずに困っているとしたら。「お友達にこのスーパーにあるって聞いたのにな・・・」と思いながら、アメリカのだだっ広いスーパーで延々と求めるものを探して歩き疲れてしまうのです。「英語話せないし、聞いたとしても相手の言ってることがわからないし・・・」そんな思いが先走って、お店のスタッフに聞くことが出来ないんです。

また、幼稚園のお迎えに行くと、お子さんのクラスメイトらしきお母さんといつも顔を合わせます。「いつも顔を合わせるから仲良くなりたいな」「子どもの為にもこの人と仲良くなっておきたいな」「何か話すきっかけが欲しいけど何を言っていいかわからない」「何か話しかけられても何言っているのかわからない」という気持ちが先走って、結局毎日どのお母さんとも話せず無言で送迎から帰宅することになります。

英語に苦手意識があるのは日本に生まれ育って、日本での教育しか受けてこなかった私たちにとっては当然のことです。しかも自分の意志でアメリカ行きを決めたのではなく、夫の仕事の都合で急遽転勤となり、その行き先が日本国内ではなくてアメリカという、とんでもないとばっちりを受けての引っ越しなんです。そこで急に「生活に必要だから英語勉強してね」と言われても、それは結局無理な話ですよね。まず、英語の勉強の仕方がわかりません。そしてたとえ会話を学習してもどんなシーンでどういう会話をしていいのかを理解するためには、相手のバックグラウンドや文化までをも知らなければ難しいのです。

なかなかそのレベルまで行くには現地での長い駐在生活が必要となりますが、とりあえず英語を聞いてその音を聞けるようになるにはそんなに長い年月は必要ありません。私の娘は2際になる直前にアメリカに渡り、小学校一年生が終わるまで現地で生活していました。最初は保育園に通い、そのあとキンダー、エレメンタリーと進みましたが、現地でアメリカの子供達が英語学習を始める過程をしっかりと見させてもらって、こちらがとても勉強になったなぁと思っています。その学習法というのは、フォニックスを用いた英語学習法でした。フォニックスというのは、簡単に言うと「英語の音と文字のルール」の事を言います。ネイティブ話者は大体3~5歳の時からフォニックスを習い始めます。日本では大学生(一応外国語学部の英米科卒です( ゚Д゚))の時に「音声学」の授業で同じような内容を学習しましたが、「日本の義務教育でもこうやって教えてほしかったなー」って、本当に思いました。何より楽しく、体感的にどんどん英語の音のルールが覚えられて、当たり前ですけど発音もネイティブ並みに美しい💛この、英語の「音」と「文字(つづり)」のルールさえ身に着けてしまえば、3歳児でも絵本が自分で読めますし、極端に言えば英字新聞も読めてしまうという事が起きてしまいます。

これは、英語がA~Zまでの組み合わせのみで完結する言語であるという事に起因します。日本語のように漢字やカタカナ等がごちゃ混ぜになった言語ではなく、とにかくA~Zまでのルールを覚えていけば基本的には変な発音になり得ないという事です。勿論例外があるので、その例外を一つずつ潰していく必要はありますが、まずは基本的な26の音のルールを覚えるところから始めると、とにかく発音がきれいになって、自分でもびっくりするくらい英語の発音が良くなります。でもフォニックスを学ぶと発音がよくなるだけではなく、他にもたっくさんのいいことが連動して起きるようになります。

 ◎一文字単位でネイティブが使う音を理解・発音できるようになる

 →自信をもって英語が話せるようになる→会話力向上→さらに自信が持てる

 ◎子どもでも本が読める→フォニックスそのものは短時間で身に着けられる

 ◎ぐんぐんリスニング力が上がる⇔どんどん語彙が増える

 ◎知らない単語でも聞いただけでスペルが頭に浮かぶようになる

 ◎知らない単語でも発音できる

 ◎英語の音と文字を理解することで英語の読み書きが楽になる

簡単に取り上げただけでもこんなにメリットがある英語学習法って他にないと思うんです。というか、初期段階で英語学習を始める上でこのフォニックスをすっ飛ばしてどうやって効果的に教えるの?というくらい大切な英語の音の概念です。

私は日本でも子供達に英語を教えるお仕事をしていますが、子供だけではなく、例えば英語が苦手な学生や、英会話を上達させたいと思っているビジネスマンですら英語力を底上げする上でとても大切なテクニックだと思っています。このフォニックス学習法は自分たちが学生時代に習ってこなかった英語学習法なので、いまいち説明を聞いてもピンとこない方がいらっしゃるかもしれません。

(もし更に詳しくお知りになりたい場合は別冊の「英語フォニックスのバイブル」か、「駐在員サポートシステム」をご覧ください。)

発音は、英語を習いたての子供でも英語の苦手な大人でも、やり方さえわかればだれでもキレイに修正していけるんです!そしてこれから海外に行かれるあなたは、さらに「環境」というこれ以上ない程の強い見方を付けて英語学習ができるようになるんです。是非希望をもって海外赴任に出かけてほしいと思っています!

会社(夫)がやる事リスト

現地で済む場所の検討・決定

アメリカでの住む場所もこのころにはなんとなく候補も上がっているかと思います。もしくは現地の会社からすでにおススメの物件をいくつか挙げてもらっているかもしれません。今後旦那さんが短期出張でアメリカに先に様子見に出かけたり、家族より先にアメリカに前入りしたりすることが出てくるかもしれません。家族が出発するよりも先にアメリカに行ける機会は本当に貴重な機会となりますので、現地ですることをリスト化して必ずチェックしてきてほしいことを家族で確認するとよいでしょう。

出発まであと二か月ありますが、アメリカのお家はレンタルが決まってからお家の補修やメンテナンスをする場合が多いです。メンテナンスが間に合わずに住み始めてから何度も修繕に訪れることがないように、早めにお家を決めて契約を進めたいものです。

契約自体はおそらく現地の会社(の人事)が担当してくれるかと思いますが、実際の契約書のサインは旦那さんがするかもしれません。

お子さんがいる場合、住む場所が決まれば殆どのケースで通う学校が決まりますので、学校への入学や編入の手続きを並行して行っていけるようになります。最終的には面接がありますが、事前にそろえておくべき書類や持ち物などを学校の担当(多くの場合学校の担当が決まっています)に連絡をとってメールでやり取りすることになります。メールでのやり取りですが比較的相手もスムーズに返事をしてくれるかと思いますが、時差がある事と日本には馴染みのない祝日や現地の連休などがありますので、返事が遅い場合もある事を心得ておきましょう。

給与支払い方法の確認(円払い・ドル払い)

これから海外に赴任して勤務先はアメリカの会社となりますが、実際に給与をもらうのはアメリカの会社からとは限りません。私たちの場合は普段の給与は2週間ごとに現地の銀行口座に現地の通貨で振り込みがあり、ボーナスなどの支払いは日本の会社から今まで使っていた日本の銀行口座へ振り込みがありました。夫に確認してみると、これは全額アメリカで受取も出来たそうですが、我が家の場合は家のローンの支払いは駐在生活中も続いていたので、日本の口座がゼロになるのは困るという事でこういった給与支払い方法を選択したそうです。

夫の同僚で駐在仲間だった方は実際全額アメリカの給与口座に振り込まれていました。また、会社の取り決めで給与の半分は日本へ、そして残りの半分はアメリカへ振り込みがされると決まっていた会社の方もいらっしゃいました。さすがにすべて日本に振り込みというのは聞いたことがありませんでしたが、ご自身の会社の給与支払いのルールを確認しておきましょう。私たちのように日本の口座にもいくらか振り込みが必要な場合はわざわざ毎月アメリカから送金するのは手間とお金がかかるので、事前によく考えて給与の受け取り方を確認しておきましょうね。

給与・手当などの勤務条件の詳細確認

給与の受け取り方法と同時に大切になるのが、勤務条件や手当などの細かな内容です。赴任前のバタバタするときに、お金のことを細かく人事に確認するのは気が引けるかもしれません。また、「どうせ決められた分しか貰えないんだろう」と思われるかもしれませんが、これは本当に大切なことなので必ず確認されることをお勧めします。後々のモチベーションにもつながる話なので赴任準備の忙しさに紛れて手を付けないで置くわけにはいきません。

私たちは海外赴任となったことで、海外赴任手当がいただけました。これは海外で生活する上で日本と比べて物価が高かったり、心理的苦痛・苦労が大きい場合などに、その国のレベルに応じて決められた額いただけるものでした。簡単に言うと、「見知らぬ土地で頑張って働いてくれてありがとう」の感謝の気持ちだと私は考えていました(^^♪ まずはこうした海外勤務者への特別手当のようなものがあるのかどうか確認しましょう。

また、海外赴任と同時期に少しだけ基本給を上げていただきました。これは普段の給与支払いがドル建てで行われるため、「日本でもらっている額と比べて同じくらい現地でも貰うとしたら、これくらいないといけないよね」という感覚で誤差修正といった感じです。ただ、これが結構バカになりません。現地でもらっている額をすべて毎月使い切る場合はそれほど気になりませんが、多少でも余剰分が発生して本帰国の際にいくらか日本に持ち帰るとした場合、その時の為替の影響をもろに受けます。

また、少しでも給与として頂ける額は多いに越したことはありませんので、旦那様の交渉が必要となってきます。基本は「今いただいている額を向こうでも換算したら」というスタンスですが、このタイミングで少しでも基本給が上がるのであればトライする価値はあります。これはアメリカ赴任時だけではなく、本帰国して帰って来てからも影響する話だからです。

アメリカへ海外勤務して帰国したのち、今までもらっていた額よりも少ない額で働くという事はあまり考えにくいでしょう。少なくとも同等程度かもしくは海外での経験を汲まれ、多少役職がついたり給与が上乗せされるという事もあり得ます。もしくは、今の給与に見合うだけの日本でのポストは何かということになり、結局帰ってきてから出世してしまうことになるかもしれません。

お金の話はややこしいし、あまりしぶとく交渉すると嫌がられることもありますが、筋が通っていれば誰しも認めてくれる話です。為替をうまく説得材料にできれば、ほんの少しでもお給料アップが見込めるかもしれませんよ。

出発直前に泊まるホテル(日本とアメリカ)の手配

私たちがアメリカに出発する時、前日にホテルに泊まりました。3日前に引っ越しを済ませ、2日前には家の片づけを済ませ、1日前に家を出て空港へ(ホテルへ)前入りしたのでした。これは色々と理由がありました。

まず私たちは自分たちの渡米後は家を親族が使ってくれることになっていたこと。家の片付けをするのに、親が助けに来てくれていたこと、親族への鍵の受け渡しを親に頼んだこと、出発当日は朝がとても早かったので前日はホテルでゆっくり安心して過ごしたかった事です。前日は親も同じホテルに泊まりました。そして最後の晩餐を一緒に食べて子供も喜んでいました。

出発前日にホテルに宿泊するかはご家族のスタイルがあるかと思いますのでご相談して決めていただくかと思いますが、個人的には前日のホテル宿泊をお勧めします。

当時子供がまだ2歳前だったこともあり、支度に手間取るのが嫌だったし、日本からアメリカまで飛行機での移動時間がただでさえ長くなるので、せめて家から空港までは前入りしておきたいという気持ちがありました。

日本での最後の晩餐、あなたはどこで何を食べるのでしょうか?(^^♪

現地の医療情報・保険について知る

こちらは他の本の中でも触れましたが、住む場所の見当がついてきたころには、自分が住もうとしている場所に絞って情報を集めていかれることでしょう。これは、渡米後すぐにでも病院を利用するかもしれないという事を常に頭においておく際とても大切なことです。

以前別の本にて紹介した話ですが、私は渡米後すぐにおなかの激痛のため救急医療を受診した経験があります。原因はただの「食生活の変化」でしたので、先生に「日本食に今から変えてください」と言われて帰宅しただけで済みましたが、そういわれるまでは異国の地に来て朝方今まで経験したことの無い痛みに襲われてどれだけ心細かった事か、本当に未だに思い出したくありません。

しかも渡米直後という事もあり、車も旦那さんの分は会社が用意してくれていたけれど、会社に車とともに出社してしまったら交通手段もなかったし、二歳前の小さな子どももいたし、連絡手段と言えば携帯電話も契約前だったのでラインのチャット機能だけだったし・・・。「こんな状態で、もし旦那さんが会社に行っている間に、また体調が悪くなったらどうしよう」と不安になりました。

あなたも渡米後いつの時点かはわかりませんが、必ず現地でお医者様のお世話になります。どうせ調べるのでしたら早い方が良いに決まっています。これは渡米後に自分が安心して過ごすための心の安心にも繋がりますので、忙しい赴任前の時期ではありますが時間の許すときで構いませんので少しずつ現地の病院の場所を調べて押さえておく必要があるんだと、頭の片隅に覚えていてください。特に「予約なしで受け付けてくれる救急窓口」を押さえる必要があります。

また、お子様連れの帯同であれば「小児科」や「小児も受け付けてくれる救急窓口」を見つけておくと安心です。あとは事故などのトラブルも長い駐在生活では起こり得ます。我が家では右手の骨が転んだ拍子にはずれてしまい、掌が真っ青になったので救急に飛び込んだ経験もありますし(結局全身麻酔の手術に(-_-;))、息子の唇の下を切ったときは夜救急に飛んでいき、縫った経験もあります(-_-;)。こういった緊急時に人間焦るものですが、何度も言いますが、とにかく備えあればうれいなし!というように、準備しておけば慌てる場面でも多少冷静に次の行動がとりやすいかと思います。

何かのご縁で私がかかわった方すべての方には、くれぐれも大きな病気やケガはないように祈っていますが、「もしもの時」に慌てないために備えは必要と心得ましょう。

まとめ

いかがでしたか?

渡米の2カ月前って、思い出すと一番気持ち的に余裕があった時期だなぁと思います。海外赴任を言い渡されてから少し時間が経っているので、渡米に対する気持ちの整理も少しは出来ているし、実際に渡米まではまだ一か月以上あるし、準備も余裕を持ってできる時期かと思います。しかし何度も繰り返しますが、渡米前の準備期間は一時も無駄に出来ません。ある程度のスピード感をもって準備を進めるためにも、渡米までの全体のスケジュール確認を常にすることと、できることは前倒しでどんどん準備しておくという心構えがとても重要です。

あなたが赴任してしまった後、日本にいる家族やお友達に何かあっては困ります。今のうちに会える人には十分時間を取ってあっておくことを心の底からお勧めします。私の犯した大失敗を、あなたが繰り返さずに済むことを願っています。(ちなみに私のしてしまった失敗はコチラ・・・(-_-;)

いよいよ渡米まであと二か月。
粛々と準備を進めてくださいね!!

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